[東京 9日 ロイター] – 楽天モバイル(東京都世田谷区)は9日、DMM.com(東京都港区)が手掛ける格安スマートフォン事業を買収すると発表した。買収価格は約23億円。楽天は10月からキャリアとして携帯電話事業を始める予定で、顧客基盤を拡大することで本格参入に備える。
楽天モバイルはDMM.comが会社分割する格安スマホ事業「DMMモバイル」と「DMM光」を9月1日付で承継する。
DMMモバイルの契約数は6月30日時点で約24万件。一方、楽天モバイルの契約数は5月時点で約180万件。9月1日時点ではDMMモバイルも含めて220万件の契約数を目指す。
携帯電話業界は政府の規制改革で、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの大手3社の通信料金に値下げ圧力がかかっており、通信料金の安さでシェアを伸ばしてきた格安スマホ事業者の経営環境に不透明感が漂っている。2018年にはソフトバンクがLINEモバイルを傘下に収めており、今後、再編が加速する可能性がある。
(志田義寧)