相鉄ローゼンが丸紅との資本関係を解消、相鉄HDの完全子会社に
相鉄ホールディングス(HD)は6月6日、食品スーパーの相鉄ローゼン(横浜市)を完全子会社化すると発表した。丸紅が保有する株式を相鉄ローゼンが引き取る。これにより丸紅との資本関係は解消するが、業務提携は続ける。
相鉄ローゼンは2008年11月に丸紅と業務提携、その後、12年1月に丸紅が相鉄HDから相鉄ローゼンの株式の20%を取得した。3社は、販売促進の強化や品揃えの拡充、物流コストの見直しなどで連携してきた。
相鉄ローゼンの業績が向上してきたこともあり、相鉄HDは同社を完全子会社化してグループの収益拡大につなげる。
相鉄HDの19年3月期のスーパーマーケット事業の売上高は、前期比0.7%増の906億円だった。20年3月期は5.3%増の955億円、既存店売上高は1.0%増を見込む。
丸紅は東武ストアとも資本業務提携し、同社の筆頭株主となっていたが、18年に東武鉄道が実施したTOB(株式公開買い付け)に応じて、東武ストア株を手放した。