2010年度重点テーマは「インフラ活用、基本事項の徹底、新規出店」=ライフ 岩崎高治社長

聞き手:千田 直哉 (株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア編集局 局長)
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 標準店舗は売場面積500坪でアイテム数は1万くらい。競合環境や立地にもよりますが、必要商圏人口は半径500mに5000世帯。可能であれば、400坪規模で衣料品や生活雑貨売場も付加し、駐車場をしっかり確保するのが理想形です。

 09年度は売場面積が約160坪の吉祥寺南店(東京都)を開業しましたが、これは居抜き出店であり、当社の基本パターンではありません。

──09年6月に改正薬事法が施行され、第2類、第3類の大衆薬が取り扱いやすくなりました。

岩崎 当社でも、採算ベースに乗りそうな店舗を選び、登録販売者による医薬品の販売を実施しています。導入した店舗の売上は確実にあがっていますが、全店舗の半分程度の展開というところです。

──ネットスーパーの取り組みは考えていますか?

岩崎 当社のお客さまが流出してしまう可能性はある市場だと注意深く見ています。しかしながら、多くの方が自らネットで注文されるようになるのは、まだもう少し先だと考えています。

 その前に来るのが、個別配送の問題ですから、こちらのほうには現在取り組んでいるところです。

 ネットを自由に使いこなせる方がもっと増えた場合には、リアル店舗にとって代わる可能性がありますので、ネットスーパーの研究には力を入れて行きたいところです。

──一方で、商品政策的に言えば、強みは何で発揮していくのですか?

岩崎 これはバランスが重要だと考えます。価格と品質の関係で言えば、品質ばかりでも価格ばかりでもいけません。お客さまの値ごろ感を追求した商品の品揃えをめざしており、他社よりも高くなければよいと考えています。もちろん鮮度については徹底することが当たり前です。

──第3四半期決算発表時の業績予想では、営業収益4740億円(対前期比2.4%増)、営業利益87億円(同23.8%減)、経常利益83億円(同25%減)、当期純利益40億円(同26.6%減)と発表しています。11年度に50周年を迎えるに際しての目標数字はありますか?

岩崎 11年度に250店舗、売上高5000億円、経常利益100億円が目標になります。これまでお話ししてきた政策を実施することによって、確実に目標を達成させたいと考えています。

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聞き手

千田 直哉 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア 編集局 局長

東京都生まれ。1992年ダイヤモンド・フリードマン社(現:ダイヤモンド・リテイルメディア)入社。『チェーンストアエイジ』誌編集記者、『ゼネラルマーチャンダイザー』誌副編集長、『ダイヤモンド ホームセンター』誌編集長を経て、2008年、『チェーンストアエイジ』誌編集長就任。2015年、『ダイヤモンド・ドラッグストア』誌編集長(兼任)就任。2016年、編集局局長就任(現任)。現在に至る。
※2015年4月、『チェーンストアエイジ』誌は『ダイヤモンド・チェーンストア』誌に誌名を変更。

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