価値商品を開発、売り込むことで1点単価の引き上げを実現=オークワ 福西拓也 社長兼COO
──いかにして立て直しを図る考えですか。
福西 「プライスカット」は、低価格で販売する業態です。ですから1点単価が下落する分を、買い上げ点数アップを実現することで、客単価ダウンを補って成長を図っていくのが基本戦略となります。
04年からそのように買い上げ点数アップに取り組んできたわけですが、6年以上も継続して上げ続けるのは、正直厳しいのが現状です。したがって前述したように価値商品を低価格で売ることにより、1点単価の下落を防ぎ、客単価を引き上げていきたい。
「プライスカット」は今後も継続しますが、現時点では、新規出店の計画はありません。
──最後に、神戸物産(兵庫県/沼田昭二社長)との共同事業で展開する、総菜専門店「グリーンズK」の1号店をオークワ和泉小田店(大阪府)内にオープンしました。どのような期待を持っていますか?
福西 10月2日にオープンしたばかりです。まだお客さまは「グリーンズK」がどのような特徴を持っているのかわかっていませんから、日を追うごとに数字は上がっていくものと見ています。
非常に価格が安いですから、「グリーンズK」の商品を買う人と、通常の当社の総菜を買う人とで、2極化していくものと思っています。ということは、新たな客層を開拓できることになります。客数増につながるのでは、と大いに期待しているところです。
オーダーを受けてから調理するメニューもありますし、カレーライスはできたて熱々を提供しています。競合他店にはない武器ですから、絶対に差別化になると思っています。