One to Oneマーケティングを実現する=イオンマーケティング 小賀雅彦 社長
──最後に、イオンマーケティングの中期計画を教えてください。
小賀 お客さまにとって本当に買いやすい売場づくりとは何か、買いたくなる販促や商品は何なのか──。現場が「知りたいけど、まだ実態がわからない」ということは、まだまだたくさんあります。当社は、しっかりとデータ分析することで情報提供していきます。それが新しい戦略や新しい販促、新しい商品開発、そして新しい売場につながるはずです。これが基本的な目標です。とくに、増加していくシニア層をどう取り込むかは、最重要課題の1つとして意欲的に取り組んでいきます。
そのうえで中期的には、グローバルな視野に立ったマーケティング活動も実施していきます。イオングループの11~13年度の中期経営計画で、日本、中国、アセアンの3本社制に移行することが、先般発表されました。
アジアにおけるグループ事業展開が加速していくのに合わせ、当社も、グローバルでのマーケティング活動を推進していくことになります。グローバルでは日本のようなケータイ端末を活用したマーケティングは主流にはならないかもしれません。どのようなツールを活用してマーケティング活動を行っていくかは、今後の検討課題として考えていきます。