店舗数、M&A、総菜、ネットスーパー。いよいよ拡大路線に=西友兼ウォルマートジャパンCEO

聞き手:千田 直哉 (株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア編集局 局長)
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 当社の過去数年間を振り返ると、「当社=チーム」は勝ってきたと言えるでしょう。たとえば、売上と利益はともに増えていますし、企業イメージも改善しています。私個人としては、そのチームの新しいCEOとなって、チームのみなさんが継続してつくってきたモデルを引き継げるということを、大変うれしく思っています。というのも、われわれのチームはすでに成功できるモデルをつくっているからです。

 私は、すでにある成功モデルを引き継ぎ、事業を拡大できるタイミングでCEOに就いたわけです。

 今後は、どれだけ速く事業を拡大できるかということが重要になります。お客さまの立場から見れば、今まで取り組んできたこととまったく同じに見えるかもしれませんが、スピードを速めて事業を拡大していきます。

──本格的に成長をめざしていく。

スティーブ そうです。われわれが今いちばん重きを置いているのが「成長=拡大」です。ウォルマートはグローバルな市場の中で常に成長を考えています。私達の企業文化とは拡大なのです。これまでわれわれが成功モデルの構築に取り組んできた目的は成長するためと言って過言ではありません。

──具体的にはどのようなことを考えていますか?

スティーブ 拡大のための戦略は、4つ考えられます。①店舗数増、②M&A、③食品(=総菜)事業、④オンラインビジネス(ネットスーパー)による拡大です。

──店舗数の拡大ということでは、いよいよ新規出店に着手すると見ていいですか。

スティーブ われわれは、過去数年間にわたって新規に出店することができませんでした。非常に残念に思っていますし、われわれの課題であると認識しています。ただし、最近は成長戦略の一環として新規出店を折り込んでいます。現段階で具体的なことは言えませんが、出店の候補地もいくつかあります。

 新規出店のメーンは、スーパーマーケット(SM)業態になると思います。現在、食品の販売がわれわれのビジネスの核になっており、お客さまは「西友=SM」だと認識しています。ですからわれわれとしては、お客さまが求めているものに対して応えていく必要があります。

 とはいっても「LIVIN(リヴィン)」のような大型店をスクラップするということではありません。中・大型店の売上は伸びていますので、こちらも時期を見ながら出店を模索します。

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聞き手

千田 直哉 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア 編集局 局長

東京都生まれ。1992年ダイヤモンド・フリードマン社(現:ダイヤモンド・リテイルメディア)入社。『チェーンストアエイジ』誌編集記者、『ゼネラルマーチャンダイザー』誌副編集長、『ダイヤモンド ホームセンター』誌編集長を経て、2008年、『チェーンストアエイジ』誌編集長就任。2015年、『ダイヤモンド・ドラッグストア』誌編集長(兼任)就任。2016年、編集局局長就任(現任)。現在に至る。
※2015年4月、『チェーンストアエイジ』誌は『ダイヤモンド・チェーンストア』誌に誌名を変更。

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