ツルハホールディングス(北海道札幌市、堀川政司社長)では、8月16日付けで中国地方を地盤に展開する2つの事業会社が統合し、新たにツルハグループ ドラッグ&ファーマシー西日本(以下、ツルハGDP西日本)が誕生する。山陽エリアを地盤とするハーティウォンツが、山陰エリアで店舗展開するウェルネス湖北を吸収合併し、商号を前述の社名へ変更する。
ハーティウォンツは広島、山口を中心に九州・福岡まで152店舗(5月末時点)を、ウェルネス湖北は鳥取、島根を中心に近畿・兵庫まで68店舗(同)を展開し、両社の統合により、売上高780億円、店舗数220店舗のドラッグストア(DgS)が誕生する。ツルハGDP西日本は、山陰、山陽エリアでバランスのとれた店舗網と圧倒的なシェアを持つこととなり、取引先との交渉はもとより、効果的なエリアプロモーションの展開も期待される。
また、ツルハGDP西日本は、2015年5月期にそれぞれ7.8%(ハーティウォンツ)、5.0%(ウェルネス湖北)という全国トップクラスの高営業利益率をたたき出している企業同士が統合することから、ツルハグループの稼ぎ頭としての展開も注目される。新たにグループ企業となったレデイ薬局とツルハGDP西日本との連携により、中国四国エリアでのツルハの存在感が一挙に高まることとなり、九州エリアから進出するコスモス薬品、ダイレックス、ドラッグストアモリなどとの顧客獲得合戦が熾烈さを増すことは間違いない。
新会社の本社は、広島県広島市中区八丁堀11-8に置き、現ハーティウォンツ社長の木嶋敬介氏が会長に、現ウェルネス湖北社長の村上正一氏が社長に就任する。