レシートは語る第8回 ドン・キホーテの利用実態 畜産の購入金額はイオン、ライフ超え!?
21年の購入点数は
最も高い結果に!
最後に21年1月~12月までの3チェーンのレシートデータを分析し、購入状況を比較した(図表3)。
その結果、「MEGAドン・キホーテ」のレシート1枚平均の購入点数は、6.1点と最も高い結果だった。
またカテゴリー別では、「農産」「総菜」では「MEGAドン・キホーテ」は購入単価が最も安いため、平均購入金額は最も低い結果となっているが、平均購入点数に大差はないことがわかった。
図表2で購入率の高かった「畜産」については、平均購入金額は597円と、「イオン」だけでなく「ライフ」も上回っている。畜産についてのコメントを見ると、「肉のメガ盛りがお得」「肉が大容量で安く売っているのが良い」など、コストパフォーマンスの高さが評価されているようだ。
アンケート回答者の家族構成をみると、「4人以上」は、「MEGAドン・キホーテ」は(27.4%)であるのに対し、「イオン」(21.1%)、「ライフ」(18.8%)とファミリー層に選ばれる傾向がある。
こうしたなか、「単身・夫婦2世帯」の利用者からは、「容量が多すぎて買うのを躊躇することがある」「少量パックの商品も売って欲しい」という意見が見られた。
これらの結果から、かつては“安かろう、悪かろう”という印象が拭えなかったドン・キホーテだが、生鮮食品についても取り扱うノウハウを蓄積し、消費者から着実に支持を獲得していることがわかる。
22年に入って、食品メーカーの値上げが相次いでいる。消費者の節約意識が高まる中、日常的な食品の買い場として、ドン・キホーテはいっそう存在感を発揮していきそうだ。
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