巣ごもりで人気爆発!「部屋着でおしゃれ」の市場を創造した「ジェラート ピケ」とは
寝具ではなくファッション売場で
ただし、ルームウエアを楽しむという文化がすぐに定着したわけではなく、段階を踏む必要があった。
当時のパジャマは、「寝具」に分類されていた。百貨店の寝具売場は上層階にあることが多い。若い女性が日常的に立ち寄る場所ではなかったし、パジャマは寝具売場の隅っこに数セット置いてある程度だった。「人は毎日必ず眠るのに、隅に追いやられているような感覚だった。そこでパジャマを『お部屋の中のファッション』と位置づけ、売場を寝具フロアではなく、おしゃれ感度の高い女性が集まるファッションフロアで販売し、パジャマの概念を変えていった」(豊中氏)
ルームウエアという新ジャンルを確立させた現在は、駅ビルや百貨店などのファッションフロアに出店し、トレンドに敏感な女性で賑わっている。