巣ごもりで人気爆発!「部屋着でおしゃれ」の市場を創造した「ジェラート ピケ」とは
ライフスタイルに寄り添うブランド。時代に沿って変容する
ジェラート ピケは、コロナ禍でも新たな顧客層獲得に向けて次々と施策を打ち出している。「コロナでブランドが成長したことで視野が広がり、男性やシニア層などにも新たなニーズがあることが分かった。ライフスタイルに寄り添うブランドだからこそ、時代に沿って変化していきたい」と豊山氏。
メイン顧客は20代・30代の女性だが、2020年にメンズ向けの「ジェラート ピケ オム」が本格的にデビュー。肌触りの良いルームウエアは男性ウケも良く、「お揃いのルームウエアを着たい」というカップル需要にも応える。男性が気兼ねなく店に入れるように期間限定のポップアップやイベントも数多く行っている。その甲斐あってか、2021年の売上は約35億を突破。2022年は50億円規模まで押し上げる計画だという。
異業種とのコラボレーションにも意欲的だ。2021年1月から任天堂の「あつまれ どうぶつの森」の人気キャラクターをデザインしたルームウエア、ブランケットやルームシューズを展開。マッシュスタイルラボ代表の近藤広幸氏が「絶対に売れるはずだ」と確信し、予算よりも多く生産したところ、売り上げは好調。シリーズは第二弾へと継続された。
ルームウエアだけでなく、寝具にもジェラート ピケの世界観を取り入れたい人には朗報だ。2021年2月にデビューしたのは、寝具を主とする新ラインの「ジェラート ピケ スリープ」。布団カバーや枕ケース、バスソルトなどを幅広く取り扱い、2021年には3.6億円を売り上げた。2022年は8億円を目指しているという。