ウォルマートの会員制倉庫店、床磨きロボで店頭在庫をチェック、全店導入
米ウォルマートは会員制倉庫店「サムズクラブ」の全店で、床磨きロボットによる店頭在庫チェックを始める。約600店舗ですでに稼働している自律走行型の床磨きロボに、人工知能(AI)を活用した在庫チェック機能を追加する。
サムズクラブで導入する床磨きロボは、ブレイン・コーポレーション(カリフォルニア州サンディエゴ)が開発したAI「ブレインOS」を搭載しており、初回に人が運転して走行ルートを記憶させると、人や障害物などを避けながら自律走行する。
このロボットに在庫スキャン用の装置を新たに搭載する。ブレイン社が在庫分析ソフトの「インベントリースキャン」をクラウド経由で提供、ロボットは店内を走行しながら陳列棚にある商品の在庫量を確認、陳列場所や表示価格が正しいかもチェックする。在庫チェックのレポートは店舗マネージャーに自動で送信される。
従来は従業員が目視で在庫や表示価格を確認しており、ロボット活用によって作業負荷が軽減される。