ライフ・岩崎高治社長が語る2022年の戦略「同質競争からの脱却」の具体策とは

取材・文:大宮 弓絵 (ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長)、小野 貴之 (ダイヤモンド・チェーンストアオンライン 副編集長)、雪元 史章 (ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長)、森本 守人 (サテライトスコープ代表)
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ライフコーポレーション(大阪府/岩崎高治社長)は2022年度、「同質競争からの脱却」をめざした各種施策に力を入れる。小型店などで市場を深耕するほか、「BIORAL(ビオラル)」をはじめとする特色あるプライベートブランド(PB)を拡充、競合店との差別化を図る考えだ。

物流・PCの整備で柔軟な出店が可能に

ライフコーポレーション社長 岩崎高治氏
ライフコーポレーション社長 岩崎高治

 22年度は10~12店の出店を計画している。具体的なエリアとして想定するのは、首都圏が東京都内、神奈川県の横浜・川崎地区、近畿圏が大阪市内に加え、神戸市、京都市の京阪神地区だ。

 出店政策の方向性は従来と大きく変わっていない。ただ、ここ数年進めてきた物流網やプロセスセンター(PC)の整備が完了し、新たな立地や店舗形態でも出店できる体制が整った。昨年9月、東京都文京区に出した「本郷三丁目駅前店」はその一例だ。2層構造で1、2階とも約80坪、総売場面積は約160坪の小型店である。総菜部門はバックヤードを備えるが、水産と畜産にはない。それでもPCから商品を供給することで一定以上の生鮮構成比率は維持でき、お客さまにとっても利便性の高い品揃えを展開できている。そのほかセミセルフレジを使った効率的なレジ編成により売場を拡大、収益性を最大限に高めた。

 今後も同じようなフォーマットの出店を進めていくかは

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取材・文

大宮 弓絵 / ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長

1986年生まれ。福井県芦原温泉出身。同志社女子大学卒業後、東海地方のケーブルテレビ局でキャスターとして勤務。その後、『ダイヤモンド・チェーンストア』の編集記者に転身。

最近の担当特集は、コンビニ、生協・食品EC、物流など。ウェビナーや業界イベントの司会、コーディネーターも務める。2022年より食品小売業界の優れたサステナビリティ施策を表彰する「サステナブル・リテイリング表彰」を立ち上げるなど、情報を通じて業界の活性化に貢献することをめざす。グロービス経営大学院 経営学修士

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小野 貴之 / ダイヤモンド・チェーンストアオンライン 副編集長

静岡県榛原郡吉田町出身。インターネット広告の営業、建設・土木系の業界紙記者などを経て、2016年1月にダイヤモンド・リテイルメディア(旧ダイヤモンド・フリードマン社)入社。「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属し、小売企業全般を取材。とくに興味がある分野は、EC、ネットスーパー、M&A、決算分析、ペイメント、SDGsなど。趣味は飲酒とSF小説、カメラ

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雪元 史章 / ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長

上智大学外国語学部(スペイン語専攻)卒業後、運輸・交通系の出版社を経て2015年ダイヤモンド・フリードマン社(現 ダイヤモンド・リテイルメディア)入社。

企業特集(直近では大創産業、クスリのアオキ、トライアルカンパニー、万代など)、エリア調査・ストアコンパリゾン、ドラッグストアの食品戦略、海外小売市場などを主に担当。趣味は無計画な旅行、サウナ、キャンプ。好きな食べ物はケバブとスペイン料理。全都道府県を2回以上訪問(宿泊)済み。

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森本 守人 / サテライトスコープ代表

 京都市出身。大手食品メーカーの営業マンとして社会人デビューを果たした後、パン職人、ミュージシャン、会社役員などを経てフリーの文筆家となる。「競争力を生む戦略、組織」をテーマに、流通、製造など、おもにビジネス分野を取材。文筆業以外では政府公認カメラマンとしてゴルバチョフ氏を撮影する。サテライトスコープ代表。「当コーナーは、京都の魅力を体験型レポートで発信します」。

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