ロフト
若者にも人気
セブン&アイグループの中で欠かせない存在
生活雑貨を扱う専門店「ロフト」を展開する。
西武百貨店が従来の百貨店の枠を超える専門大型店構想を掲げ、1987年に渋谷西武の隣に渋谷西武ロフト館として第一号店を開業させたのが始まり。96年に西武百貨店から独立してロフトとして会社を設立。若者が集まる都市部を中心に全国展開を加速し、こだわりのある生活雑貨を中心とした品揃えで、人気を集めた。
その後、親会社の西武百貨店の業績不振から経営権が二転三転し、現在はセブン&アイ・HD傘下になっている。セブン&アイは、そごう・西武を米投資会社のフォートレス・インベストメント・グループに売却するに伴い、そごう・西武が保有するロフトの株式75.2%をセブン&アイが引き取り、子会社化した。セブン&アイグループにとって、若者に人気があり、集客力の図れるロフトは、今後の店舗改革で欠かせない存在だ。
なおセブン&アイは24年10月に、グループの食品スーパーマーケット事業および専門店・その他事業を統括する中間持株会社を設立した。新会社の名前はヨーク・ホールディングスとし、ロフトはイトーヨーカ堂などと共に同社の下に入る。
24年2月期の売上高は1,071億円。店舗数は24年5月末現在で、国内で164店舗、海外で7店舗(いずれもFC含む)となっている。