ミスは起こるものである(2)
再度、ミスについてである。
巷間、ずいぶんと話題になった食品への異物混入についても同じことがいえると思う。
製造業、卸売業、小売業ともに好んで異物を混入することなどありえない。むしろ逆だ。
しかしながら、どれだけ精度を極めても、たとえほんのわずかな確率であっても、異物が混入してしまう可能性は払拭できない。
人間が介在する業務や作業にミスはつきものだからだ。
ただし、毒物の混入は絶対にあってはならない。
身体に害を及ぼすようなものの混入はあってはならない。
また、同じミスを何度も繰り返してはいけない。
そして、ミスが発覚したのであれば、原因を明らかにして、対策を打ち、公表し、再発防止に努めなければならない。
そのことを前提にして、異物混入に対しても、「悪である」と100%正義の立場で問答無用に斬り捨てるではなく、もう少し寛容さをもってほしいと思うのである。
千田直哉の続・気づきのヒント の新着記事
-
2024/09/02
魅力的な売場…抽象的な誉め言葉の意味を明確化するために必要なこととは -
2024/08/02
日本酒類販売社長が語る、2023年の酒類食品流通業界振り返り -
2024/07/03
「何にでも感激する経営者」の会社が業績が良い“意外な”理由 -
2024/06/07
経費率16%なのに?ローコスト経営企業が敗れ去るカラクリとは -
2024/05/23
キットカットをナンバーワンにしたマーケター「アイデアより大事なこと」とは -
2024/04/15
スーパーマーケット業界のゲームチェンジャー、オーケー創業者・飯田勧氏の経営哲学とは