昨日のスポーツを観て
ベルギーのアントワープで日本人選手が大活躍だった。
昨日まで同地で開かれていた体操世界選手権で内村航平選手(24)が男子個人総合と男子平行棒で金メダル、床運動と鉄棒では銅メダルを獲得。内村選手の今大会における獲得メダル数は合計4個。通算では13個となり、堅物永三さんの持つ最多記録14個にあと1個と迫った。
北京五輪、ロンドン五輪ですでに実績のある内村選手の活躍は、当たり前と言えば、当たり前であり、驚天動地というほどのことはなかった。
びっくりさせられたのは、男子床運動と同あん馬でそれぞれ金メダルを獲得した白井健三(17)選手と亀山耕平(24)選手だ。
評論家や体操をよく知る人たちの間では両選手ともに「いつかはやるだろう」と大きく期待されていたようだが、“にわかファン”の私にとっては、彗星のように現れた印象を拭えない。
このようにニューヒーローが続々と登場するという裏側には、選手層の厚さをうかがうことができる。たぶん、両選手以外にも新星予備軍は、まさに星の数ほどいるに違いないのだろう。
もちろん、7年後の内村選手、亀山選手は31歳と脂の乗り切った時期であり、白井選手は現在の2人と同じ24歳――。2020年の東京五輪では、日本の“お家芸”と言われた体操の本格復活を楽しみのひとつにしたい。
一方、同じスポーツネタで、ちょっと残念だったのは、フランスのロンシャン競馬場で行われた競馬レース「凱旋門賞」だ。
日本国内では敵なしのオルフェーヴルと今年の日本ダービー馬であるキズナが初優勝を期待され出走したが2着と4着――。関係者の落胆は推して知るべしだ。
ただ、日本調教馬は過去4年にわたって、2頭ずつ出走して、それなりに走り、成績も残している。
しかも、日本国内には、まだキズナ級の現役馬は相当いるので、競走馬の層の厚さは欧米に匹敵すると言っていい。
日本の競馬界は大きく落ち込む必要などない。
焦ることなく、地道に挑戦を続け、東京五輪開催の2020年くらいまでをめどに、優勝馬を出せればいいじゃないか。
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