クラブが変われば打ち方も変わる
ゴルフクラブの進化について、知人から面白い話を聞いた。
2年に一度くらいしかコースに出ることがない私にとって、詳細はほとんど理解できない内容だったが、要約すると、近年、ゴルフクラブが急速に進化しており、これにともなって打ち方も変わるということだった。
知人によれば、宮里藍選手や横峯さくら選手など“若手”の範疇で括られる選手も、もはやクラブの進化のスピードについて行けていないのだという。
反面、ゴルフを始めた当初から最新のクラブを使っている選手は、初めから最新の打ち方を習得しているから、中学生や高校生でもプロと互角に戦える、と。
道具が大きく変わる中で、以前の打ち方にこだわっていると、ろくな結果にならないことは容易に想像がつく。
王者として君臨を続けた有名選手が忽然として消えて行く理由は、そんなところにあるのだろう。
そういえば、テニスの世界でも同じようなことがあった。
1980年代前半、ラケットの主流が“ウッド”からカーボンファイバーなどの新素材を使用した“デカラケ”に変わった際に、対応できなかった選手はどんどん淘汰されていったのだ。
アイススケートのスラップスケート、スキー板ではカービングスキー、水泳ならスピード社(英)が開発した「レーザー・レーサー」など…道具の大変化は枚挙に暇がない。
変化対応の大切さは、企業に限った話ではなく、道具を使うスポーツの世界でも普遍のテーマであることが分かる。
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