アマゾン、中古販売市場に本腰
アマゾンジャパン(東京都/ジャスパー・チャン社長)は、1月16日から中古のDVD/ブルーレイの買取代金を「アマゾンギフト券」で支払う「アマゾンDVD/ブルーレイ買取サービス」スタートした。2012年5月から開始した「アマゾン ゲーム買取サービス」(対象商品タイトル数:8000)をDVD/ブルーレイの分野に拡張したものだ。
専用ページ(URL:http://www.amazon.co.jp/tradein)内に掲載されている6万5000以上のタイトルの中古DVD/ブルーレイであれば、1点から集荷料金を無料で買い取る。
買取価格はサイト上に表示している。希望者は買取価格を事前に確認した上で、申込みと集荷日時を指定することができる。買取業者(株式会社ティーバイティー)によって受領された商品は、24時間以内に査定が行われた上で、希望者のアマゾンのアカウントにアマゾンギフト券を支払う形をとる。査定の結果、買取不可と判断された場合も配送料無料で返送するという。
アマゾンのラインロビングに拍車が掛かっている。
アマゾンが消費市場に登場した当初は、書籍のインターネット販売企業ぐらいにしか考えられていなかった。
しかし、そこからCD、DVD、家電・カメラ・AV機器、パソコン・オフィス用品、ホーム&キッチン・ペット、食品&飲料、ヘルス&ビューティー、ベビー・おもちゃ・ホビー、
ファッション・バッグ・腕時計、スポーツ&アウトドア、DIY・カー&バイク用品と確実に品揃えを増やしている。
今回は、さらに中古販売市場への拡張を図ったものであり、中古販売業者はもちろん、レンタル業者やCD、DVD製造者、ソフトクリエーターも何らかの影響を被ることが予測できる。
ただ、利用者にとってみては便利なことこの上ない。自宅に居ながらにして、不要なモノを買ってもらえるシステムは、《現代版夢物語》のようだ。
環境面を考えても、4R(リユース、リターナブル、リデュース、リサイクル)を実践するアマゾンの取組は、時代の趨勢にマッチしており、社会的にも意義や価値のあるものだ。
何でもアマゾン化してしまうような機運には危うさを感じるが、アマゾンほどまた社会問題を研究し、スピード感をもって解決策を提示している企業はない、というのも事実だ。
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