東海道新幹線と東北・上越新幹線の違い
出張で新幹線を利用することは日常茶飯事だ。
多い時には、1週間に3回~4回は乗車している。
ところで、東海道新幹線と東北・上越新幹線には、大きな違いがあるのをご存知だろうか?
そう。正解です!
東海道新幹線を運営しているのは、JR東海(愛知県/山田佳臣社長)。東北・上越新幹線はJR東日本(東京都/冨田哲郎社長)であることだ。
しかし同じJRグループであるにもかかわらず、サービス面では大きな隔たりがある。
もっとも大きいと感じるのは、東海道新幹線には車内検札があるのに対して、東北・上越新幹線にはないことだ。
一昔前までは、両社ともにあった。
時間ギリギリ、息せき切って自分の指定席にたどり着き、KIOSKで買った駅弁の蓋を開けていると、車掌がやってきて、切符を見せろ――。
かつては、寝ている時もお構いなしだった。熟睡していると肩を叩かれ、起こされ、「切符拝見」と言う。寝起きの悪い客なら、悪態をつくこと間違いなしだ。
さすがに最近は、そんな乱暴な検札はなくなったけれども、東海道新幹線では、いまだにご飯を食べている時でも、「切符拝見」と厳しい顔をしたおじさんや優しい声色のおねえさんがやってくる。
それに比べると、東北・上越新幹線は、快適だ。何しろ、乗ってしまえば、もうあとは到着するまで自分の時間なのだから…。
当たり前と言えば当たり前だと思うのだが、比較対象があるだけに、ありがたい顧客サービスであることを実感する。
情報システムの違いが両社のサービスの違いになっているのだろうが、顧客の持つICカードや電子端末は、日進月歩だ。
しかも、東海道新幹線は、独占状態のような路線なのだから、そこに胡座をかくことなく、JR東海には、しっかり投資をしていただけないかなあ、とフリクエントユーザーは切に願うのである。
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