若い力でイノベーション
神戸物産(兵庫県)の新代表取締役社長に就任した沼田博和さんは、創業者沼田昭二前社長の長男で弱冠31歳。同じく代表取締役副社長の田中康弘さんは43歳。沼田社長は製薬会社、田中副社長はドラッグストアでキャリアを重ね、同社に転職し、徐々に頭角を現し、トップに就いた。
3月1日付でカスミ(茨城県)の新社長に就任したのは、56歳の藤田元宏さん。カスミが創業してから初のプロパーからの社長就任。石原俊明前社長から年齢的には7歳若返った。
東京大学出身の秀才を新代表取締役副社長に迎えたのはヤオコー(埼玉県/川野清巳社長)だ。川野幸夫会長の次男、川野澄人さんで36歳。2001年の入社以来、店長や商品部長、経営改革、営業統括などの職を歴任して2月21日に就任した。
4人の共通項は「若い」こと。創業経営者が長くトップに君臨し続けた流通業界は、ここにきて各社、猛スピードで代替わりが始まっている。
新しい動きには、波風はつきものだけれども、若い経営者には若い力でトコトン自社、ひいては流通業界のイノベーションに当たってもらいたい。
(『チェーンストアエイジ』誌2012年3月15日号)
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