他人の人脈は所詮、他人の人脈なんだよな
(商品アナリストの)Yさん「唐突な話だけど、人脈って、用心深く絶対に開放しない人と、すべてオープンにしてくれる人がいるねえ。開放への姿勢は両極端であって、ほどほどにというのは、あんまりないんじゃないか?」
私「そうですね。ラチを固く閉じてまったく紹介してくれない人とYさんのように誰でも紹介してくれる人に2分できるような気がします。我々の仕事では、人を紹介してとお願いすることが多いですけど、嫌な顔をして、結局、教えてくれないとか、『あとでね』と言ってそれっきりだったとか、なんてことは随分ありました」
Yさん「人間の器が透けて見えちゃうよな」
私「まあそうですよね。情報と一緒で、ケチな人とそうじゃない人とがはっきり分かれています。紹介すればするほど、自分も紹介してもらえるのに、と思っちゃいます」
Yさん「実は、人脈って面白いところがあって、過去の経験から言って、他人の人脈を引き継いだり、奪ったりってできないものだと思うんだよ。結局、人を紹介してもらっても、他人の人脈は所詮、他人の人脈なんだよな。人脈は自分で努力してつくらないと意味ないよ」
私「そうですね。開放してもしなくても、それ以前の関係は、私など入り込む余地がないほど強固なことが多いですよね」
Yさん「だから、ホントは隠したりする必要ってまったくないんだ」
私「やっぱり、開放しない人って自分に自信がないんじゃないですかね。まあ、そんな人たちが、もし先輩や上司、同僚、知人にいたとしたら情けないですよね」
Yさん「サラリーマンだからなあ。でも人脈なんて凄く脆いもので、会社を通じてつくったものは、退職すれば何の役にも立たないのにな。オレはフリーだから、そんな人たちを山ほど見てきたよ」
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