力をつける消費地としての中国
中国の消費者は富裕層、有産階級層(ニューリッチ)、低所得者層の3つに大別できる。
富裕層の月収は8500元(=約10万2000円)以上で消費者全体に占める構成比は5縲・0%というところだ。ニューリッチの月収は5000元(=6万5000円)で、主に沿岸都市部に居住しており、構成比は25%と推定されている。低所得層は沿岸都市部の低所得者層と内陸農村部など圧倒的にボリュームが大きい。
外資も含めた小売企業がターゲットに据えるニューリッチは、1979年からスタートした一人っ子政策世代が多く、親元から通勤するため可処分所得が高い。高学歴・高収入サラリーマンが同じような境遇にある一人っ子の異性と結婚する傾向が見られ、かつ共働きであるため、世帯収入は上記金額の2倍となる。
日本の東証一部上場企業の中にさえ、新入社員の年収が200万円台というところもあることを考えると、消費地としての中国は確実に力をつけているといえる。
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