秋来(き)ぬと
45日目の熱帯夜を午前4時30分に飛び起き、今朝も1時間ほどジョギングに励んだ。
これでこの8月は約120Kmを走ったことになり、猛暑酷暑だった7月、8月の累計は約250Kmになった。
昨年の初夏に右ひざを痛めてから、これだけの距離を走ったのは久しぶりである。
これには理由がある。
9月19日に秋田県仙北市で開催される「田沢湖マラソン」(20Km)にエントリーしており、すっかり開いてしまった仲間たちとの記録差を少しでも縮めようという中年ランナーの哀しきプライドである。
それはさておき、今年の夏はジョガ―にとっても異常だった。
通常の夏季は早朝5時30分から6時30分まで走り、シャワーを浴びて7時前後に出社という感じでスケジュールを組んでいた。ところが今年はすでに6時前の段階でギラギラの太陽がジョガ―を襲い、苦しめ、体力を奪い、熱中症の危機を感じさせるほどの怖さがあった。
そこで、日の出前の午前4時~4時30分を起床時間に定めることにしたのだが、それでも、なかなかのハードワークで、1時間ほどのジョギング後は、シャツやパンツ、シューズはびしょびしょになってしまった。
永続的に任命されている“洗濯大臣”は、さぞや多忙を極めたことだろう。
とはいうものの、異常な暑さにも多少の衰えが見え始め、今朝あたりは、秋のきざしを感じた。
日の出前の木陰では、蝉はシンとしており、ひんやりと顔をかすめる涼しい風が、中年ジョガーの後押しをしてくれる。
気象予報士は、9月に入ってからも厳しい残暑が続くと予測しているけれども、季節は秋に向かって確実に動いている。
秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる(藤原敏行)
みなさん、もう少しの辛抱です。
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