資本も、業務も、提携していないけれども
阪食(大阪府/千野和利社長)、ハローデイ(福岡県/加治敬通社長)、サンシャインチェーン本部(高知県/川崎博道社長)、エブリイ(広島県/岡崎雅廣社長)の4社が緩やかな連合体をつくっているという話を以前紹介した。
http://diamond-rm.net/articles/-/3717
その親密度が加速度的に深まっているようだ。
今年、6月末には4社のバイヤーたちがイタリアへの仕入れツアーを敢行。ワイン2種類とオリーブ油2種類を直接買い付け、輸入。各社は、この4品を含めイタリア料理食材を集め、10月下旬からイタリアンフェアを実施するに至っている。
さかのぼる4月には、4社共同で冷凍海老フライの開発に着手。①リーズナブルプライス、②利益が上がって、③おいしい、海老フライを開発して11月12日(土)から各店舗で発売を開始する。
4社は、業務や資本提携を結んでいない。いわば、信頼だけが基盤の同盟だ。しかし相互にノウハウを開示し、得手不得手を補うあうことで、資本・業務提携以上の相乗効果を発揮している。
可能にしているのは、圧倒的なリーダーシップを持つ4人の社長の懐の深さにあるといって過言ではない。
まだまだ、さまざまな分野での協働に乗り出す計画で、4社共同の「店長塾」や「バイヤー塾」も実施するのだという。
千田直哉の続・気づきのヒント の新着記事
-
2024/09/02
魅力的な売場…抽象的な誉め言葉の意味を明確化するために必要なこととは -
2024/08/02
日本酒類販売社長が語る、2023年の酒類食品流通業界振り返り -
2024/07/03
「何にでも感激する経営者」の会社が業績が良い“意外な”理由 -
2024/06/07
経費率16%なのに?ローコスト経営企業が敗れ去るカラクリとは -
2024/05/23
キットカットをナンバーワンにしたマーケター「アイデアより大事なこと」とは -
2024/04/15
スーパーマーケット業界のゲームチェンジャー、オーケー創業者・飯田勧氏の経営哲学とは