インプットがないと、アウトプットはできない
インプットがないと、アウトプットはできない。
勉強→論文、取材→原稿、経験→芸術など、みなしかりだ。
このブログにしても、何か新しい情報や感動を得た日には、スイスイと書き進めることができるのだが、インプットのない日に、ただ机に座って、ボーっとしていても何も思い浮かばない。
考える礎になっているのは、インプットなのである。
子供のころであれば、見るもの、聞くもの、触るものがすべて初めてであり、新鮮であるために、「生きていること=インプット」となる。
しかし齢を重ね、毎日の行動が固定化して、行動範囲も限定されるようになってくると、よほど積極的かつ能動的にインプットに努めない限り、モノゴトを考えないようになる。
ブレーズ・パスカルが残したように「人間は考える葦」だとするならば、考えることこそが人間の存在意義と言ってもよく、それを自ら放棄することは、生きている価値がないということになる。
にもかかわらず、残念なのは、テレビや新聞が廃れ、老若男女を問わず映画や読書に割く時間が減ってしまっていることだ。不況の影響で、海外を含めた旅行の需要も著しく減少している。
巷では印刷物に取って代わって、「電子書籍」の将来性が語られているけれども、将来的には読書という行為自体がなくなっていく可能性もある。デジタルメディアの普及によって、情報伝達も単純化、簡素化され、4時間も読書、2時間も映画鑑賞ができるような堪え性のある人間はどんどん減っているからだ。
間違いなくひとつ言えるのは、考えない世の中は進歩しないということだ。
だから、インプットを怠ってはいけないはずなのだが…。
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