既成概念を拭うと新しい発見が待っている
いつものジョギングコースを反対に回ると思わぬ発見をすることがある。
左回りでは死角になって見えなかった花壇に可憐な花が咲いていたり、ひっそりと記念碑が立っていたり、広い公園の入り口があったり…。知っているつもりになっていた“自分の街”にも新たな気付きが生まれる。
イラストレーターで絵地図師の高橋美江さんも同じようなことを言っていた。
たとえば、「葛飾柴又」(東京都)と言えば「寅さん」「お団子屋さん」「帝釈天」「矢切りの渡し」などを連想する人は多い。けれども「古墳」があることは意外と知られていない
そんな地元の住人さえもが見落としているような新しい発見を散歩し、取材する中で見つけ、地図に書き込んでいくのが高橋さんの仕事だ。
「知らない街のほうがやりやすいんです」。
「無限後退」という言葉があるように、人は、やればやるほどダメになっていく可能性がある。
ということは、同じ事象も、既成概念にとらわれぬように注意を払い、無垢な目線で見てみれば、新しい展開があるのかもしれない。
(『チェーンストアエイジ』誌2010年3月1日号)
【STORE OF THE YEAR 2010】
web投票ページを開設しました。
どしどしご投票下さい!投票期限は2月末日です。
https://www.diamond-friedman.co.jp/dfonline/smr/soy2010/
千田直哉の続・気づきのヒント の新着記事
-
2024/09/02
魅力的な売場…抽象的な誉め言葉の意味を明確化するために必要なこととは -
2024/08/02
日本酒類販売社長が語る、2023年の酒類食品流通業界振り返り -
2024/07/03
「何にでも感激する経営者」の会社が業績が良い“意外な”理由 -
2024/06/07
経費率16%なのに?ローコスト経営企業が敗れ去るカラクリとは -
2024/05/23
キットカットをナンバーワンにしたマーケター「アイデアより大事なこと」とは -
2024/04/15
スーパーマーケット業界のゲームチェンジャー、オーケー創業者・飯田勧氏の経営哲学とは