訥弁に光を
パソコンを担いで、滋賀県大津市に出張しましたが、インターネットにつなげる環境になく、17時00分のいままで「本日のBLOG」を更新できませんでした。大変、失礼しました。以下が本日のBLOGです。
政治は言葉である。経営も言葉である。
リーダーは、何を考えているのかどの方向に進むのかを明確にして、分かりやすい表現で伝える必要がある。人を動かすには言葉による説得が不可欠だ。
だからこそ、政治家や経営者はしゃべりやスピーチ、講義がうまいことが必要条件であり、それに向けての鍛錬が求められる。
ところが世の中には、どんなに鍛錬を積んでも、たどたどしくしか話せない訥弁の人間もいる。
頭の中にあり、考えていることは常人を圧するような凄いことなのだが、当意即妙に言葉化することができない人たちだ。
うまくしゃべられない人間は、テレビやラジオに出演させるには都合が悪い。現代社会では、そのことだけでメディアから袖にされてしまう。
時間を売るメディアで「あー、うー」とやられることのロスは計り知れないからだ。
だから、いまは、うまくしゃべられない人間は、どんな逸材であっても、市井にうずもれ、世の中に出て行くチャンスが狭められてしまう。
その一方では、口先人間は重宝され重用される風潮がある。
でも、その実態と言えば、若い政治家に代表されるようにリベートには長けているが、中身の薄い、ただしゃべることがうまいだけの人間が多いような気がする。
雄弁が優秀とは限らないし、訥弁が劣悪とは限らない。
ただ訥弁ということだけで、役立たずの烙印が貼られてしまうような世の中では、社会的な損失はあまりにも大きい。
すべての人間が政治家、経営者ではないのだから、訥弁の人にも光が当たる仕組みを社会、会社でも考え出したいものだ。
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