茶髪・ヒゲ禁止令
「茶髪・ヒゲ禁止令」。
発令したのは、この秋に揃ってプロ野球の監督に就任したオリックスバッファローズの岡田彰布氏、千葉ロッテマリーンズの西村徳文氏、横浜ベイスターズの尾花高夫氏だ。
「黒髪だったら、ヒットを多く打てるっておっしゃるんすか?サッカー選手はみな茶髪です!」と若手選手らは、そろって猛反発。
監督は「じゃあ、茶髪にすれば、打てるのか?」「ヒゲをはやせばいいボールを投げられるのか?」「走るスピードは変わんないだろう」と反論。
「プロの選手なんだから、格好なんて放っておいて欲しいっす。尊敬するイチローさんだって、ヒゲ面じゃないですか!」。
「お前らと、イチローとじゃ全然違うんだよ。少なくとも、しかるべき成績を残してから大口をたたけ!」。
「そんな無茶苦茶、言わないでください」。
「とにかく、監督が決めたんだから、言うことを聞け!」。
そして、こんな子供の言い争いのようなやり取りは、シーズン終了まで、繰り広げられ、遺恨となるのであった。
私は、過去の例を見ても、選手の外見と成績には相関関係はないと考えている。
しかし、「ちゃらちゃらしないで、野球に集中して欲しい」という新監督たちの親心も分かるし、汚らしくだらしない若者が野球をしている姿もできれば見たくない。
管理型? 放任型?
いずれにしても、来年の今頃には、禁止令の効果のほどは判明するはずだ。
(なお、会話の内容はすべてフィクションです)
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