値上げラッシュ直撃で「食卓の主役」にも影響甚大! インフレ下で主婦に選ばれる精肉売場とは

2023/04/28 05:55
平塚 千晶 (家計簿・家計管理アドバイザー)
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あらゆるものが値上がりしている一方で、物価の上昇に給料が追い付かず、実質賃金は低下の傾向にあります。いまだ天井の見えない「値上げラッシュ時代」を切り抜けるため、家計の財布を握る主婦たちは、どのような視点で買い物をし、行動しているのでしょうか。連載第3回は、実際に3人の子を育てる主婦として日々やりくりに奮闘する筆者から見た精肉売場について紹介します。

Hakase_/iStock

なんでも値上げ時代の「精肉」の選び方

 最近の値上げラッシュにより大きく負担が増えたと感じるものの一つが精肉です。精肉は、献立のなかでもメーン料理となる存在感のある食材です。筆者にも3人の子どもがいますが、育ち盛りの子どもがいればボリュームのある献立のためにも精肉は欠かせません。

 ところが最近の値上げラッシュにより、以前と同じ金額では同じ量の精肉を確保することが難しくなってきました。5人家族の筆者の計算によると、食費の約半分は精肉や鮮魚といったメーン料理のための食材費です。つまり、精肉・鮮魚の値上げは、そのまま食費負担の増加に直結してしまうというわけです。そのため、最近は金額を重視すれば量を減らさざるを得ず、量を重視すれば食費が著しく増加する、というジレンマに悩んでいます。

 一般的に、大人と同じ量の食事が必要な子どもがいるということは、食費だけでなく教育費といった別の費用もかかる時期にあたります。食材費が増加したとはいえ、食事にどこまでも費用をかけるわけにはいきません。

 したがって、値上げラッシュだからといって極端に量が減っておらず、かつ高くなりすぎない、品質も落とさなくて済む、値段と量と味のバランスが「そこそこ」に整う精肉売場というのがとてもありがたいと感じています。

 たとえば、最近の精肉売場では、これまで見ることのなかったような産地の外国産商品が増えてきたように感じています。しかし、これまでに見たことのない産地の商品だと、安全性や味の質はどうかと心配になり、価格が抑えられているからといってすぐに飛びついてよいものかと躊躇してしまいます。そうしたときに、安全性や味の質についての説明が売場にあると安心して買い物ができます。

精肉売場

 また、単価が安めな大容量パックも重宝していますが、店舗によって取り扱いがある場合とない場合があります。定番の精肉であれば大容量であっても計画的に消費しやすいため、単価を抑えられるのであれば大容量パックはぜひ置いてほしい商品です。

 とはいえ少量パックも残さず使い切りたい時には重宝します。少量パックから大容量のパックまで量のバリエーションがある売場が魅力的です。

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記事執筆者

平塚 千晶 / 家計簿・家計管理アドバイザー

東京都在住。主婦歴20年以上。夫と子ども3人の5人家族。結婚と同時に家計簿をつけ始め、家計簿、家計管理、ポイ活などに詳しい。主婦業を中心とした執筆も多数あり、雑誌などへの掲載も多数。日本テレビ、フジテレビ、NHK、テレビ東京などにも出演。著書に「あきの新ズボラ家計簿(秀和システム)」「ズボラ家計簿」練習帖(講談社)など。

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