アクティブシニアとは?デジタルにも強く、働く意欲が高い?!徹底解説!
アクティブシニアとは
アクティブシニアとは、趣味や仕事に積極的で自立意識が高く主体性・自主性を重んじる60代後半から70代前半の前期高齢者世代を指す。
高齢化社会の急速な進展の中で、社会参加や生活自立化が年々高まるアクティブシニアという新しい潮流に対する注目度は高まっている。
彼らは、自ら確固たる価値観を持ちつつ新しい考え方も柔軟に取り入れる、健康維持にも関心が高いのが特徴だ。
また、体力面、知識・経験面ともにパフォーマンスが高い。今の高齢者の歩行速度は10年前の高齢者より確実に早くなった、とされている。言語力や問題解決スキルについても、知識・経験の蓄積に応じて、年齢とともに向上するといった調査結果もある。
アクティブシニアとデジタル化社会
新しい考え方を柔軟に取り入れるアクティブシニア層。彼らは、われわれが思っている以上にデジタル化社会に順応している。
2020年「電子金融取引に関する調査」によると、ネットバンキングの利用率は60代で7割近くに達し、他の世代とそん色なく、6割弱の30代よりむしろ高い。また、キャッシュレス決済の利用経験率も年々高まっている。
アクティブシニア雇用の実例
趣味やさまざまな活動に意欲的なアクティブシニア層は、働くことへの意欲が高い。それはある調査では高齢者の3割が「働ける限り働き続けたい」と回答していることからも明らかだろう。しかし、法律で義務付けられた65歳を超えて雇う企業はいまだ多くはない。
そんな中、家電量販店の「ノジマ」はシニア従業員を積極的に採用。さらに、21年10月からは、これまで80歳としていた雇用の年齢制限を廃止した。実際に、ノジマの店舗では、70代~80代の社員がバックヤードでの仕分け作業から、売場でのセールスコンサルタントまで、あらゆる場面で活躍している。
改正高年齢者雇用安定法が公布され、企業にとってアクティブシニアの活用が喫緊の課題である今。ノジマのこの取り組みは注目を集めている。