クスリのアオキ、第1四半期決算は2ケタ増収も営業・経常減益


クスリのアオキのロゴ

 クスリのアオキホールディングス(石川県)が10月2日に発表した2026年5月期第1四半期決算(連結2025年5月21日~8月20日)は、売上高が前年同期比16.1%増の1,397億3,500万円と高い伸びをみせたが、営業利益が1.0%減の72億6,300万円、経常利益が1.6%減の72億8,400万円となり、減益で今期をスタートした。

 第1四半期は、グループを挙げて、地域の顧客から愛される店舗づくりを目指し、利便性向上と専門性の強化に努めた。また、調剤併設率の向上と、生鮮食品を含めたフードカテゴリーの拡充をさらに進めるため、「フード&ドラッグ」によるワンストップショッピングが可能な店舗形態への転換を加速。フード部門の売上高は前年同期比23.3%増と大幅に伸長し、売上高構成比は49.2%から50%を超える52.2%まで高まった。

 店舗の新設については、ドラッグストアを北信越に1店舗、関東に4店舗、東海に2店舗、関西に2店舗、四国に2店舗の合計11店舗を出店し、ドミナント化を推進。加えて、6月2日付で食品スーパーを展開するミワ商店(香川県)の全株式を取得し、連結子会社化した。これにより、第1四半期末のグループの店舗数は、ドラッグストア1,015店舗(うち調剤薬局併設664店舗)、調剤専門薬局6店舗、スーパーマーケット21店舗の合計1,042店舗と拡大した。

 連結ベースの売上総利益は45億4,100万円増の369億3,600万円と伸長したが、売上総利益率が26.43%と前年同期に比べて約0.5ポイント低下。一方、販管費は46億1,700万円増えて296億7,200万円に膨らみ、営業利益は前年同期より7,600万円減少した。

 2026年5月期の連結業績については、売上高で11.7%増の5,600億円、営業利益で13.5%減の230億円、経常利益で17.5%減の227億円を見通し、増益基調にブレーキがかかる模様。

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