イオン、2040年までに全店の冷凍・冷蔵機器をノンフロン化へ


イオン ロゴ
(時事通信社)

 イオン(千葉県)は、2040年までに日本国内のグループ全店舗の冷凍・冷蔵機器の自然冷媒(ノンフロン)化を完了させると7月25日に発表した。

 同社は、2018年に策定した「脱炭素ビジョン」に基づき、温室効果ガス排出の削減と持続可能な店舗運営の実現に向け、冷凍・冷蔵機器の自然冷媒(ノンフロン)化を段階的に進めている。フロン類の漏洩防止については、2011年に「自然冷媒宣言」を発表している。

 以降、CO₂や炭化水素を用いた自然冷媒機器の導入を段階的に進め、2025年2月末時点で約5,300台を展開している。しかしながら、多くの店舗では依然としてフロン冷媒が使用されており、気候変動対応・老朽設備対策、企業の社会的責任の観点からも、脱フロン転換は急務となっている。

 こうした状況を踏まえ、同社はノンフロン転換を「脱炭素ビジョン」実現に向けた重要なステップと位置づけ、2040年までに日本国内のすべての店舗の冷凍・冷蔵機器を自然冷媒へ切り替えるという明確な行動目標を新たに掲げた。

■概要
【目標設定の意義】
・環境的意義:GWP(地球温暖化係数)の高いフロン類からの計画的転換による温室効果ガス削減
・経済的意義:老朽機器の更新による保守費削減と補助金活用による導入促進
・対外的意義:2040年ネットゼロ達成に向けた重要施策として、ステークホルダーに向けた説明力を強化

【今後の展開計画(進捗目標)】
老朽機器を優先に、店舗活性化や改装タイミングに合わせて順次切り替えを実施
2025年度:全体の約4%
2030年度:全体の約30%
2040年度:全体の100%

関連記事ランキング

関連キーワードの記事を探す

© 2025 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態