綿半HD、第1四半期決算は増収も営業・経常減益

綿半ホールディングス(長野県)が7月24日に発表した2026年3月期第1四半期決算(連結2025年4月1日~6月30日)は、売上高が前年同期比1.9%増の324億1,600万円、営業利益が17.4%減の6億8,300万円、経常利益が5.5%減の8億1,300万円となり、増収も営業・経常減益で推移した。小売事業については、売上高が0.9%増の198億6,800万円、セグメント利益は6.7%増の6億500万円で、増収増益となった。
第1四半期は、4月に綿半スーパーセンター千曲店をリニューアルし、「わくわく感」と「ライブ感」をテーマに、オープンキッチンの導入や揚げたてフライの提供、焼き立てパンが楽しめるベーカリーの新設など、グルメコーナーの売場を大幅に強化。綿半ホームエイド穂高店もリニューアルオープンし、近隣ホームセンターとの差別化を図り、地域の工務店・職人層などのプロに向けて、資材などを拡充した売場への変更を実施した。
また、無人販売サービス「EasyShop」の設置は100店舗を突破。利便性の高い置き販売サービスの展開にも力を入れた。
商品展開の面では、綿半ファームで育てた黒毛和牛「SHINルビー牛」が前年同期比29%増と好調に推移したほか、新たに建設を進めていた綿半ファームのスマート技術と循環型モデルを採用した次世代養豚施設が完成。安定した安心・安全な豚肉供給体制を整えた。
また、綿半魚類一宮漁港平島店では1周年を記念して、100kg超級の本まぐろを使用した解体ショーを開催するなど、話題性のあるイベントを実施。保護犬・保護猫の譲渡会も綿半店舗で継続的に行うなど、地域に根差した取り組みを引き続き展開した。
なお、第1四半期の小売事業の増収増益達成には、ECサイトの売上伸長と物流コスト削減も寄与した。
2026年3月期の連結業績については、売上高で4.0%増の1,390億円、営業利益で9.7%増の38億4,000万円、経常利益で4.9%増の40億円を見込み、増収増益を予想した。





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