ClipLine、現場支援のAIエージェントを9月リリースへ

　動画型教育サービスを展開するClipLine（東京都）は2025年9月、サービス業の店長や現場スタッフを支援する2種類のAIエージェントをリリースする。

　新機能は、動画型マネジメントシステム「ABILI Clip（アビリクリップ）」と、多拠点ビジネス特化型ダッシュボード「ABILI Board（アビリボード）」に搭載される。

　日本のサービス業では、人手不足と業務の複雑化が進み、現場での「判断の迷い」が課題となっている。同社の調査では、45％のシフトワーカーが「困ったときに相談相手がいない」と回答した。

　新たに導入されるのは、現場スタッフ向けの「ABILI Pal（アビリ パル）」と、店長・マネージャー向けの「ABILI Buddy（アビリ バディ）」の2種類。

　「ABILI Pal」は、身だしなみや調理手順など、現場スタッフの疑問にチャット形式でテキストと動画で答えるキャラクター型AIエージェント。「ABILI Clip」に登録された動画の音声データをもとに実際のノウハウに即した回答を提供する。企業ごとにキャラクターのカスタマイズも可能だ。

　一方の「ABILI Buddy」は、売上や人件費などを可視化するダッシュボードのデータを自動で分析し、店舗の現状や改善策を提示するAIエージェント。店長やマネージャーが「今何をすべきか」を把握しやすくなる構成で、今後はチャット形式での質疑応答も可能になる予定。

　両機能は2025年6月に実証実験を実施済みで、特に活用度の高かった企業では継続導入される見込み。ClipLineは現場のフィードバックをもとに改善を重ね、より実地に即した対応が可能なAIエージェントへと改善を進めていくとしている。