クスリのアオキ、本決算は大幅な増収・増益を達成


クスリのアオキ

 クスリのアオキホールディングス(石川県)が7月3日に発表した2025年5月期決算(連結2024年5月21日~2025年5月20日)は、売上高が前期比14.8%増の5,014億7,000万円、営業利益が43.3%増の266億100万円、経常利益が36.9%増の275億1,300万円、純利益は44.5%増の177億8,600万円となり、大幅な増収・増益を達成した。

 連結財政状態については、総資産が490億1,100万円増の3,524億6,400万円、純資産が283億3,900万円増の1,457億5,900万円、自己資本比率は5ポイント上昇して41.4%まで高めた。

 当連結会計年度は、積極的に既存店の改装を進め、一部小型店を除いて全店に青果、精肉、惣菜の導入を完了。顧客ニーズの変化や多様化するライフスタイルに合わせた売場づくりを行った。

 店舗の新設では、ドラッグストアを北信越15店舗、東北12店舗、関東12店舗、東海15店舗、関西7店舗、四国7店舗の合計68出店し、ドミナント化をさらに推進。また、ドラッグストア併設調剤薬局を北信越15薬局、東北8薬局、関東27薬局、東海9薬局、関西10薬局、四国1薬局の合計70薬局を新たに開設した。

 食品スーパーに対する吸収合併や株式取得、事業譲受についても積極的に取り組み、木村屋の全株式を取得し、ママイを吸収合併。また、ムーミーの食品スーパー事業を譲り受け、ハッピーテラダの全株式を取得したほか、スーパーヨシムラとハッスルの全株式を取得して吸収合併。さらに、伏見屋、本間物産、トップマート、LogiPlanning仙台のスーパーマーケット事業を譲り受けた。連結会計年度末のグループの店舗数は、ドラッグストア1,004店舗(うち調剤薬局併設664店舗)、調剤専門薬局6店舗、スーパーマーケット26店舗の合計1,036店舗に拡大した。

 連結ベースの売上総利益は148億6,600万円増の1,329億5,600万円。売上総利益率は0.5ポイント低下して26.5%。販管費は1,063億5,400万円で68億3,300万円増えたが、営業利益で80億3,200万円増やした。

 2026年5月期の店舗投資計画は、さらなるドミナントの強化に向けてドラッグストア110店舗の新規出店を計画。既存店についても、品揃えの見直しやフード商品とりわけ生鮮食品の構成比率増加に取り組んでいく。また、調剤マーケットへの事業拡大に向け、ドラッグストア併設調剤薬局30薬局の新規開局も計画した。

 2026年5月期の連結業績については、売上高で11.7%増の5,600億円、営業利益で13.5%減の230億円、経常利益で17.5%減の227億円を予想。2ケタ増収も2ケタ減益決算を計画した。

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