U.S.M.H、本決算は2ケタ増収・2ケタ減益


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(U.S.M.H  ニュースリリースより)

 ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(東京都)が4月10日に発表した2025年2月期決算(連結2024年3月1日~2025年2月28日)は、営業収益が前期比14.8%増の8,112億円、営業利益が13.4%減の59億円、経常利益が11.4%減の61億円、純利益は19.6%減の8億円と、2ケタ増収・2ケタ減益の決算となった。

 連結財政状態では、総資産が971億円増の3,826億円、純資産が530億円増の2,033億円、自己資本比率は0.6ポイント改善して53.1%となった。

 連結会計年度の営業収益は、マルエツの既存店客数の伸長やカスミの客数の復調、新たに統合したいなげやの2024年10月~2025年2月の数値の算入などで2ケタ増となり、売上総利益高も15.9%増となった。

 売上総利益率は、物価上昇や競争環境の激化への対応として加工食品を中心に価格を据え置いたことで、想定以下の28.9%で着地。販管費は、労務費や水道光熱費・物流費の上昇、デリカセンターへの投資などの影響から、16.2%増と膨らんだ。この結果、営業利益は減益となり、加えて子会社において税制改正に伴う外形標準課税の税率変更や、税効果会計の分類変更を織り込んだため、当期純利益は減少した。

 マルエツは、来店客数と客単価が前期を上回って営業収益は増収。売上総利益も改善して最終利益も増益となった。

 カスミは、客数が回復して客単価も前期を上回ったことから営業収益は増収となったが、外形標準課税の税率変更や税効果会計の変更などで21億円の影響を受け、当期純利益は30億円の減益。

 マックスバリュ関東は、前期末の1店舗閉鎖が影響して営業収益は0.9%減。売上総利益率も0.7ポイント悪化したことから営業利益が前期を下回り、最終利益は2億円の減益となった。

 いなげやは、2024年10月から2025年2月までの期間、増収増益を達成した。

 なお、2026年2月期の連結業績については、営業収益で20.8%増の9,798億円、営業利益で84.0%増の110億円、経常利益で77.5%増の109億円と大幅な増収増益を計画した。

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