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J・フロント、大丸心斎橋店 南館を保有のSCB社を子会社化

大丸
gettyimages/TkKurikawa

 J.フロントリテイリング(東京都)は、子会社である大丸松坂屋百貨店(東京都)が、心斎橋共同センタービルディング(大阪府、SCB社)の発行済普通株式の 42.6%を取得し、同社の連結子会社とすること及び大丸松坂屋百貨店が三信(東京都)との間で株式譲渡契約を締結することを決定した。

 株式取得は2回に分けて行い、第1回株式譲渡の実行日は2024年7月31日を、第2回株式譲渡の実行日は翌年2025年7月31日を予定している。これにより、大丸松坂屋百貨店のSCB社の議決権所有割合は100%となる。

 SCB社が保有する建物は、1970年から大丸心斎橋店南館として営業しており、同社の心斎橋エリアにおける戦略的拠点として、直近では特選ブランドやインバウンド向けを中心とする化粧品売場、免税カウンターなどを運営している。

 心斎橋エリアにおいて同社は大丸心斎橋店南館に加え、大丸心斎橋店本館、心斎橋パルコなどを運営している。大丸、パルコ各々の独自性・強みの発揮とともに、百貨店とパルコの相乗効果を高める取り組みとして商品連携や共同販促、周辺他社施設とのエリア連携、人財交流などを積極的に展開している。

 心斎橋エリアは、地域のお客をはじめインバウンドを含めた来街者の増加、大阪市が推進している御堂筋の側道歩行者空間化などにより、より一層の発展と魅力向上が見込まれている。

 こうした中、SCB社を同社の子会社である大丸松坂屋百貨店の完全子会社とすることにより、大丸心斎橋店南館を含めた今後のエリア戦略について自由度の高い事業計画が策定できるとしている。