ヤマザワ(山形県)が7月11日に発表した2025年2月期第1四半期決算(連結2024年3月1日~5月31日)は、売上高が前年同期比1.8%増の249億6,900万円となったものの、4億800万円の営業損失、2億2,300万円の経常損失を計上した。
スーパーマーケット事業の売上高は2.0%増の217億8,500万円。第1四半期は、既存店の活性化のため3店舗で改装を実施したほか、顧客の来店動機や購買動機を高めるため、独自性の追求や「ヤマザワブランドづくり」に注力。おいしさ、健康、産地、便利をコンセプトに、商品の品質追求と付加価値を生む売り方を訴求した。好評の移動スーパー「とくし丸」は計23台が稼働し、引き続きエリアを拡大し、運行を随時増やしていく。また、これまで導入していた自社ポイントカード「にこかカード」のサービスを2月末で終了し、「ヤマザワEdy・楽天ポイントカード」へ切り替え、強固な顧客基盤を持つ楽天グループとの連携を深めていく。
ドラッグストア事業の売上高は0.7%増の31億8,200万円。デジタルの推進と販売力の強化に取り組み、働きやすい職場環境づくりを進めた。
連結ベースの売上総利益は、売上原価が4億2,400万円増えたことで、2,300万円の増加に止まり、売上総利益率27%は前年同期に比べて約0.4ポイント減少。加えて、販管費が5億1,100万円増加したことで、営業利益は前年同期の7,800万円から4億800万円の損失に転じた。
なお、2025年2月期の連結業績については、売上高で0.8%増の1,027億円、営業利益で28.1%減の4億5,000万円、経常利益で4.1%減の6億5,000万円を予想している。