サステナビリティを実現する食品小売業界の施策を募集し、専門家陣の審査によって優れた取り組みを表彰する企画の第2回受賞企業が、12月15日に発表された。
主催は流通小売専門出版社のダイヤモンド・リテイルメディア。食品小売企業にもサステナビリティが求められるなか、こうした動きを後押しし業界全体で盛り上げていくことを目的とする。
今回は、オイシックス・ラ・大地(東京都)の「アップサイクル食品開発の取り組み」が「プロダクト・イノベーション賞」に、アークス(北海道)の「買物難民対策」がLeave no one behind (誰も取り残さない)賞」に、セブン-イレブン・ジャパン(東京都)のほかメーカー4社による「環境負荷低減店舗」が「企業間連携賞」に輝いた。
オイシックスは、「食」「商品」を通じてサステナビリティを実践する先進事例として、アークスはまた買物が困難な人も取り残さず買物機会の提供を行っている点が、SDGsが掲げるビジョン「Leave no one behind(誰も取り残さない)」を体現しているとして、セブン-イレブンらは、社会インフラにもなっているコンビニ店舗を企業間連携によって革新していく姿勢、連携を実現していく各社のリーダーシップが評価され受賞となった。
審査では、「顧客・従業員・取引先・地域への波及、効果」「定量的な結果」「新規性・アイデア性」「食品小売業が取り組む意義」など10の項目で評価された。
この企画は来年も継続予定。持続可能性に貢献する食品小売業のさまざまな施策が期待されている。