セブン&アイHD、伊藤雅俊名誉会長が死去 実質的創業者
セブン&アイ・ホールディングス(HD)の伊藤雅俊名誉会長が3月10日、老衰のため死去した。98歳だった。通夜と葬儀は遺族の意向により、近親者のみで執り行われた。喪主は長男の裕久氏。
セブン&アイHDが3月13日、発表した。お別れの会などの実施については、あらためて公表する。問い合わせ先は、同社総務部。
伊藤氏は東京都出身。横浜商業専門学校(現横浜市立大学)を卒業後、叔父からののれん分けで兄・譲氏が開業した洋品店「羊華堂」に入り、1958年ヨーカ堂(現イトーヨーカ堂)を設立。衣食住を総合的に取り扱う総合スーパー(GMS)のチェーン展開により、同社を大きく発展させた。ダイエーの中内功氏やジャスコ(現イオン)の岡田卓也氏らとともに、チェーンストアを一大産業に育てた功労者の一人。
1973年ヨークセブン(現セブン-イレブン・ジャパン)、デニーズジャパン(現セブン&アイ・フードシステムズ)を設立、現在のセブン&アイグループの礎を築いた。