矢野経済研究所 住宅リフォーム市場の2023年予想は6.8~7.5兆円とブレ
矢野経済研究所は、2023年(1~12月)の住宅リフォーム市場規模は、6.8~7.5兆円で推移すると予想した。
マイナス要因として、2023年は行動制限がなくなることが想定されることから、人々の行動が活発化し、これまで控えていた消費支出(レジャー・旅行・飲食等)が本格化するとみられることから、リフォームへの消費支出は減少するとみる。
一方で、プラス要因として、引き続き住宅・住環境関連への投資やリフォーム関連消費がある程度見込める場合には、リフォーム以外の消費支出を上回り、住宅リフォーム市場規模は堅調、あるいは拡大するものと予測した。
22年の住宅リフォーム市場規模は7兆2982億円(速報値)、前年比で5.7%増と推計した。「withコロナ」の生活環境のなか、居住空間で過ごす時間の充実を図ることが、重視されるようになっている。住宅・住環境関連への投資やリフォーム関連消費が活発化したことによって、市場全体が拡大したとしている。
分野別にみると、2021年と比較して「設備修繕・維持関連」分野が前年比6.6%増と大きく伸長した。「家具・インテリア等」分野も同6.4%増と回復した。一方、「増改築工事(10㎡超+10㎡以下)」分野は同4.0%減だった。