中国春節の小売・外食売上高8.5%増に鈍化、8年ぶりの低い伸び

2019/02/12 10:20
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2月10日、中国商務省は今年の春節期間中の小売業と外食業の売上高が前年比8.5%増加し、1兆元を超えたと発表。北京で1月撮影。(2019年 ロイター/ALY SONG)

 

[上海 11日 ロイター] – 中国商務省によると、今年2月4―10日の春節(旧正月)7連休期間中の小売業と外食産業の売上高は、前年比8.5%増加し1兆元(1483億ドル)を超える一方、売り上げの伸びは前年の10.2%を下回り、少なくとも2011年以降8年間で最低を記録した。中国経済の失速があらためて浮き彫りとなった。

 

内訳では、新年の贈り物、伝統料理、電子製品、地元の特産品の売り上げが伸びたという。

 

野村のアナリストは、春節の売上高が1桁台の伸びにとどまったのは2005年の統計開始以来初めてと指摘した上で「春節期間中の消費が低迷したということは小売売上高全体の動向を占う上で良くない兆候だ」と述べた。

 

昨年の中国の経済成長率は6.6%と過去28年間で最低を記録しており、米中貿易摩擦の影響などで景気の失速ぶりが鮮明になっている。

 

国営新華社通信によると、春節期間中の国内観光による収入は8.2%増の5139億元。国内旅行者数は7.6%増の4億1500万人だった。

 

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