【経済】11月の英消費支出は前年比‐0.7%、7月以来の大幅減=ビザ
[ロンドン 17日 ロイター] – クレジット会社ビザが発表した11月の英消費支出(インフレ調整後)は前年同月比0.7%減少と、7月以来の大幅な落ち込みとなった。景気減速の兆しをあらためて示した。10月は0.2%減だった。
米感謝祭翌日「ブラックフライデー」の大セールは一部の小売業者が期待していたほどの販売押し上げ効果は表れなかった。経済の厳しい状況と欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感が消費者信頼感への重しとなっている。
IHSマークイットのエコノミスト、アナベル・フィデス氏は「ブレグジット(EU離脱)交渉の先行きについて不確実性がなお存在するため、消費者信頼感は相対的に低く抑えられており、これが支出の下振れ傾向に反映されている」と分析した。
項目別では、バーや飲食店での支出は5.1%増に伸びが加速したが、衣料品、リクリエーション、輸送・通信の支出はすべて2%超の減少となった。
オンラインショッピングでは伸びが鈍化したが、引き続き実店舗での支出よりも好調だった。