【全国百貨店】4月の売上高は0.7%増、インバウンド需要がけん引

2018/05/25 16:15
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 日本百貨店協会が発表した全国百貨店の4月の売上高は、既存店ベースで前年同月比0.7%増となり、2ヵ月連続で前年実績を上回った。

 

 インバウンド(訪日外国人客)向けの免税売上高が42.9%増の316億円と過去最高を更新し、全体をけん引した。免税売上高が300億円を超えたのは初めて。免税売上高を除く国内市場の売上高は1.5%減だった。

 

 地区別では、インバウンド需要の高い東京、名古屋、大阪などが好調で、10大都市の売上高は2.5%増と9ヵ月連続のプラス。一方、10大都市を除く地方百貨店は3.6%減で12ヵ月連続のマイナスと苦戦が続いた。

 

 商品別では、化粧品(17.0%増)や美術・宝飾・貴金属(6.6%増)を含む雑貨が9.2%増と好調を維持、売上構成比は全体の2割を超えた。主力の衣料品は単価下落の影響で1.3%減と前年割れだった。食料品も花見需要が3月に前倒しとなった影響などで3.3%減と振るわなかった。

 

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