【CCC】TOBでキタムラを完全子会社に、非上場化で再建急ぐ

2018/05/17 11:00
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 写真プリント大手のキタムラは5月15日、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が株式公開買い付け(TOB)で同社の全株式を取得し、完全子会社化する予定だと発表した。

 

 CCCは2017年6月にキタムラが実施した第三者割当増資を引き受け、約30%を出資する筆頭株主となっている。残りの株式もすべて取得してキタムラを非上場化し、同社の再建を急ぐ。

 

 CCCがキタムラの株式取得を目的に設立したCKホールディングスが、1株当たり1230円で約146万株の取得を目指す。買い付け期間は5月16日から6月26日まで。取得価額は約180億円となる見込みだ。

 

 キタムラは、写真プリント市場の縮小やスマートフォンおよびカメラ販売事業の不振などから、17年3月期の連結営業損益が12億円の営業赤字に陥った。このため、18年3月期までの2ヵ年で「カメラのキタムラ」と「スタジオマリオ」の計129店舗を閉鎖、固定費を45億円削減することなどを柱とする事業構造改革を実施した。この結果、18年3月期の営業損益は27億円の黒字に転換した。今後は、CCCの顧客資産を生かし、CCCのグループ企業との連携も深めながら業績拡大を目指す。

 

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