ウエルシアとツルハ、青森で共同配送の実証実験 配送車両25%減目指す
ドラッグストア大手のウエルシアホールディングス(HD)とツルハHDは、青森県下北半島エリアで共同配送の実証実験を始めた。両社の子会社であるウエルシア薬局とツルハの店舗へ同じ配送車両で商品を納品する。
実証実験は経済産業省「AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業」の補助事業として、10月25日から始めた。今後5カ月にわたって実証を続け、効果を測定する。
青森市近郊にある両社の物流センターで荷物を積み込み、下北エリアにあるウエルシアの6店舗とツルハの5店舗に納品する。店舗では空になった物流カゴを回収し、両社の物流センターまで運ぶ。
荷物の量や納品予定、配送状況などの物流情報は、日立製作所が提供する「配送情報シェアリングプラットフォーム」上で共有する。
両社とも下北エリアは他の地域と比べて店舗密度が低く、配送車両の積載効率が低いことが課題だった。今回の共同配送では、配送車両を25%、CO2排出量を13.6%削減することを目指す。