セブン&アイ・ホールディングスが発表した2017年2月期の連結業績は、営業利益が前期比3.5%増の3645億円だった。会社予想を100億円強上回り、6期連続で過去最高を更新した。
円高が進行したこともあって、売上高に当たる営業収益は3.5%減の5兆8356億円となったが、コンビニエンスストア事業や金融関連事業が堅調だったほか、イトーヨーカ堂を含むスーパーストア事業の収益改善効果が出た。
純利益は、主にヨーカ堂やそごう・西武の不振店舗の減損損失、のれん償却、事業構造改革費用など1512億円の特別損失を計上したことで、39.9%減の967億円となった。
18年2月期は、セブン-イレブン・ジャパンの営業利益はほぼ横ばいとなりそうだが、前期に円高で微減益となった米7-イレブンが伸びるほか、ヨーカ堂の営業利益も前期の5200万円から40億円に回復する見通し。連結業績は、営業収益が4.5%増の6兆1000億円、営業利益は6.0%増の3865億円、純利益は82.9%増の1770億円を見込む。