日本フランチャイズチェーン協会が発表した主要コンビニエンスストア7社の8月の売上高は、既存店ベースで前年同月比1.5%増と7カ月連続で前年実績を上回った。感染症拡大による行動制限がなくなり、客数が増えた。
前年はたばこの駆け込み需要があったため、その反動で客単価は1.0%減と16カ月ぶりにマイナスに転じたが、客数が2.5%伸びた。外出先での需要増加で、おにぎり、弁当、調理麺、揚げ物、ソフトドリンクが好調に推移した。
商品部門別では、たばこや日用品などの非食品が5.7%減少したものの、おにぎり・弁当などの日配食品は5.5%増、加工食品も3.0%増加した。チケットなどのサービスは20.8%増と大幅に伸びた。
大手3社の既存店売上高は、セブンーイレブン・ジャパンが0.4%増で7カ月連続のプラス。プライベートブランド「ファミマル」の好調が続いたことに加え、「ファミペイ」を使ったクーポン企画などが寄与したファミリーマートは、2.1%増と13カ月連続のプラスとなった。
ローソン(単体)は0.8%増で、7カ月連続のプラスだった。おにぎりや新発売したカウンターフード「たんチキ」などが好調だった。日用品では導入拡大中の「無印商品」の化粧品が、売上増をけん引した。