ドラッグストア大手のココカラファイン(横浜市)が発表した2016年3月期の連結業績は、売上高が前期比6.9%増の3732億円、営業利益は約2.5倍の111億円となり、過去最高益を更新した。
同社は既存店売上高の好調を受けて昨年8月と今年2月に業績予想の上方修正を行ったが、売上高、営業利益とも予想を上回った。通期の既存店売上高は7.4%増だった。既存店70店舗の改装を行う一方、不採算店53店舗を閉鎖したことで店舗の収益力が上向いた。新規出店を19店舗に抑えたことで、期末店舗数は34店舗減の1307店舗となった。
17年3月期の連結業績は、売上高が3.4%増の3860億円、営業利益は13.3%増の126億円と2期連続の過去最高益を見込む。引き続き既存店改装や店舗運営効率の改善に注力することで利益率は高まるが、出店ペースが緩やかなため、ウエルシアホールディングス(HD)やマツモトキヨシHDなど上位5社との売上高の差は広がる見通し。