セブン&アイ・ホールディングスが発表した2016年2月期の主要事業会社の業績ではイトーヨーカ堂の不振ぶりがあらためて浮き彫りとなった。
同社の営業損益は139億円の赤字(前期は18億円の黒字)に転落した。売上高は0.3%増の1兆2895億円、既存店ベースでも0.2%の増収を確保したものの、粗利益率の低下などにより大幅な赤字を計上した。食品スーパーのヨークベニマルが3.9%増の133億円(総菜子会社のライフフーズを含めると4.2%増の177億円)の営業利益を上げたことで、スーパーストア事業としては72億円の黒字を確保した。ヨーカ堂は粗利益率を改善して、17年2月期は10億円の黒字に転換する予想。
一方、セブン-イレブン・ジャパンの営業利益は5.2%増の2350億円と堅調だった。既存店売上高は2.9%伸び、チェーン全店売上高も7.1%増の4兆2910億円に拡大した。
そのほかの主要事業会社では、米7-イレブン・インクの営業利益が29.9%増の774億円、そごう・西武が27.5%減の74億円、デニーズを運営するセブン&アイ・フードシステムズが約6.2倍の10億円だった。