セブン&アイ・ホールディングス(HD)が発表した2016年2月期の連結業績は、営業利益が前期比2.6%増の3523億円となり、5期連続で過去最高益を更新した。
主力のコンビニエンスストア事業の営業利益が9.9%増の3041億円となり、イトーヨーカ堂などのスーパーストア事業やそごう・西武などの百貨店事業の大幅減益を補った。スーパーストア事業の営業利益は62.6%減の72億円、百貨店事業は45.7%減の38億円だった。ニッセンHDの通信販売事業は84億円の営業赤字(前期は75億円の赤字)で、全体の足を引っ張った。
売上高に当たる連結営業収益は、北米コンビニエンスストア事業で原油安によりガソリン売上げが減少した影響などから6兆457億円と0.1%の微増だった。
17年2月期の連結業績については、ニッセンHDが経営再建計画を策定中であることから予想数値を未定としたが、通信販売事業を除くと営業収益が2.1%増の6兆100億円、営業利益が7.8%増の3890億円と増収増益となる見通しだ。